※当社調べ
※当社からメーカー出しは承れません。
COST
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時計を長く使用するためには定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンス技術は当然のこと、何を行うかが重要ですが、修理店、有名ブランドの多くは修理内容が定型化されています。
当社では、お客様のご要望に基づいたメンテナンスの見積もりを修理技術者が作成。その際、
時計の状態に応じて、専門家としての追加メンテナンスもご提案します。
画一的な対応ではなく、長くご愛用頂けるようサポートする私たちはお客様の大切な時計のライフプランナーです。
WARRANTY
Q & A
FLOW
専用工具を使用して、まず時計のバンドを外し、次に裏蓋を開けます。傷を付けないよう慎重に行ないます。 とても繊細な針、文字盤や日付の板、部品同士くっついているパーツなども全て外していきます。 全てをバラバラにするとかなりの部品数になります。息で飛んで行ってしまうほど小さなミリ単位の部品もあり、シェル(貝)や特殊な素材でできた文字盤など、かなり繊細な部品が多いため、保管には細心の注意を払っています。
部品の分解が全て済んだら、いよいよ洗浄です。高額なブランド時計にも対応できる専用の自動洗浄機にパーツを入れて、汚れた油を一度きれいに洗い流します。人間の髪の毛を洗うのと同じで、専用のシャンプーとリンス液を使用します。 バンドは豚毛のブラシを使用して隙間の汚れを落とし、超音波洗浄機で手では落とせない細かい汚れも落とします。 その後、専用のヒーターで水分を残さないようにしっかり乾かします。
部品・バンドの洗浄が終わったら、組み立てながらその箇所に応じた油を注入していきます。油が多過ぎても少な過ぎても時計に不具合が出るため、職人技を要する作業となります。 機械が組み上がったら、歩度測定器(1日・1カ月に何秒の狂いが出るか測定する機械)でコンディションを調整していきます。さまざまな姿勢を想定して、角度を変えて歩度を測り、調整します。 これも、経験を要するかなり難しい作業です。
歩度のコンディションが整ったら針を付けます。そしてケースに機械を組み込み、きれいに洗浄したバンドを元に戻します。 なお、防水時計の場合は専用の機器を使って防水試験を行い、その後、しばらく時計を付けて不具合が出ないかなどを確認する作業を行います。 これでオーバーホールは完成です。
TRIVIA
エルメスは、ティエリ・エルメスが1837年に創業した馬具工房からはじまりました。1890年代になると自動車産業の発展を予見した3代目エミールモーリス・エルメスは、馬具の製作技術を鞄や財布などの革製品に活かし事業を多角化、服飾品や装飾品など多岐に渡る分野でエルメスブランドを確立していき、時計分野に進出したのは1927年のことでした。
ジャガー・ルクルトなどのスイスの時計メーカーとともに、エルメスのデザイン時計を発表し、特にエルメスの得意分野である革ベルトタイプの腕時計が注目を集めるようになります。
1978年になると、革素材に限らない腕時計製造を目標に、スイス・ビエンヌに専門会社「ル・モントル・エルメス」を設立。エルメス(HERMES)の頭文字からとった「Hウォッチ」や「アルソー」、1981年にはアイコンウォッチとなる「クリッパー」が誕生します。クリッパーの基本モデルはステンレス製のブレスレットタイプで、革製品に限らないエルメスの魅力を見せつけました。また2003年から機械式時計の開発を積極的に行い、機械式ムーブメントの名門ヴォーシュ社に資本参加、エルメス独自のエクスクルーシーブ・ムーブメントを保有します。2018年自社製ムーブメントを搭載した新作を発表しました。
エルメスの腕時計の魅力に革素材の美しさは外せません。発色や質感、手触りなど、最高品質の皮革加工技術は他のどのブランドにも真似できない、エルメスならではのクオリティーです。しかしエルメスウォッチの品質は、革に限らずトップクラスだということを忘れてはいけません。スイス・ビエンヌに専門会社「ル・モントル・エルメス」を設立したように、エルメスのこだわりは時計本来の精度を追求する姿勢にも表れています。スイスメイドの機構や高い製造技術によって、エルメスはファッションブランドとしてだけではなく、時計ブランドのひとつとして欠かせない存在となっています。
「時はオブジェだ」というエルメスの思想から生まれる優雅で洗練された高いデザイン性と、「美しい作品には機能がともなっていなければならない」というエルメス創業からの哲学。まさにそのようなエルメスの美学が体現された、デザインと実用性が融合したエルメスウォッチに人々は惹かれるのです。
Hウォッチは1996年に発表されたエルメスのウォッチコレクションの代表作です。フィリップ・ムケのデザインによるエルメスの頭文字であるHをモチーフとしたケースデザインが特徴です。21mmサイズの「PM」と30.5mmサイズの「TGM」の2サイズ展開で、シンプルなレザーベルトが上質さを演出します。
アルソーは1979年に発表されたエルメスのロングセラーシリーズです。フランス語で乗馬の際に足をおく「鐙(あぶみ)」という意味で、エルメスブランドのルーツである馬具製品に由来します。上下非対称のラグが添えられ、エルメスの職人がつくる交換可能なストラップ、エレガントな斜体インデックスなど、エレガントな外観とこだわりぬかれたディティールは、馬具職人としてのエルメスのルーツを伝えています。
クリッパーは1981年に発表されたエルメスウォッチのアイコン的存在です。名前の由来は、19世紀大海原へ繰り出していった3本マストの大型帆船から。船の小窓からイメージしたラウンドフェイスとビズがあしらわれたベゼルが独創的なケースと、ブランドの頭文字であるHの文字が連なるエレガントなブレスレットが特徴です。皮革製品で有名なエルメスでしたが、クリッパーは基本モデルがステンレス製のブレスレットです。
スリム ドゥ エルメスは、グラフィックデザイナーのフィリップ・デロタルがデザインを手がけた新しいコレクションです。ステンシルで抜いたようなアラビア数字の独特なインデックスがデザインの特徴です。超薄型のエルメス製ムーブメントH1950を搭載。25mm、32mm、39.5mmの3サイズ展開です。