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時計修理・
メンテナンスのコラム

ロレックスの「陸」「海」「空」を象徴する3つのモデルの歴史

1950年代前半、ロレックスは時計業界に新たな歴史を刻みました。

「陸」「海」そして「空」を象徴する3つのモデルが登場し、それぞれがその時代の冒険精神を体現しています。

これらのモデルは、単なる時計以上の存在として、探検家、ダイバー、パイロットたちのパートナーとして、その名を歴史に刻んでいます。

本記事では、その誕生の背景と、それぞれのモデルがいかにしてロレックスの名声を築き上げたかを探ります。

【陸】エクスプローラーの歴史

ロレックス エクスプローラー

画像出典元:ロレックス公式

初めに、ロレックスの「陸」を象徴する「エクスプローラー」について紹介します。

1953年、ジョン・ハント率いる英国遠征隊が人類初のエベレスト登頂に成功します。
この時に着用していたのが「ロレックス オイスター パーペチュアル」でした。

この偉業に際し、遠征隊の隊長を務めたジョン・ハントは「実際のところ、私たちはロレックス オイスターを重要な登山装備のひとつとみなすようになりました」と語っています。

同年、ロレックスはこの偉業を讃え、「エクスプローラー」(探検家)という名の3針モデルを世に送り出します。
それは、3・6・9のアラビア数字とバー型の夜行インデックスを配し、悪環境下でも視認できる黒文字盤を、堅牢なSSケースに備えたモデルでした。

ただ、この頃はまだドレス系の時計が市場では中心で、巨大市場へと成長した北米向けに白文字盤や金張りのドレス仕様が存在したり、デイト付きがあったりと様々なモデルが存在しています。

この多様性がアンティーク時計のコレクターの収集欲を現在掻き立てている存在となっています。

【海】サブマリーナの歴史

ロレックス サブマリーナ

画像出典元:ロレックス公式

次に、ロレックスの海を象徴する「サブマリーナ」の登場について紹介いたします。

腕時計の防水性は、皮肉なことに2度の世界大戦によって飛躍的な進化を遂げます。

軍用時計の最古は1938年にパネライがイタリア海軍に納品した「ラジオミール」でした。
「サブマリーナ」の登場した1953年にはブランパンがフランス海軍の発案により回転ベゼル付きの「フィフティ ファゾムス」を完成させています。

軍用時計としてダイバーズの開発は各国で進化していますが、民間用のダイバーズとしては1954年のバーゼルフェアでロレックスが大々的に発表した「サブマリーナ」が最初になります。

しかも「サブマリーナ」は、水圧がかかるケースに締め込まれる裏蓋やねじ込み式リューズによって、可動部からの浸水を完全に防ぐ仕様として登場します。

民間用として発表されますが各国軍が正式な装備品として採用したり、現在のダイバーズウオッチのほとんどがパネライ「ラジオミール」ではなくロレックス「サブマリーナ」の構造に近しい時計となっているのは、潜水式腕時計という最も機能性が求められるジャンルで「サブマリーナ」はベンチマークとなる存在としてデビューしたのでした。

【空】GMTマスターの歴史

ロレックス GMTマスター

画像出典元:ロレックス公式

「エクスプローラー」で「陸」、「サブマリーナ」で”「海」を制したロレックス。

それでは最後に「空」のシンボルである「GMTマスター」はどのようにして登場したのかについて紹介いたします。

航空時計としてのはじまりは1900年初頭。
カルティエがヨーロッパで初めて動力機を使用した飛行に成功したアルベルト・サントス・デュモンに依頼を受けたことにはじまるとされています。

ジェットエンジンを搭載した民間航空機が、最初に定期就航したのは1952年。
人々が海外旅行に憧れ、ビジネスのために飛行機を使う時代がはじまりつつありましたが、この年、ブライトリングは「ナビタイマー」を発表するなど、すでに航空時計のジャンルでは名門ブランドがひしめいている状況でした。

そこで、ロレックスが目を付けたのは”時差”でした。
他の国の時間を知ることができる腕時計は1920年~30年代には登場していますが、これは世界の都市名を記した回転ベゼルを回すだけの単純な構造で、実際に時刻を読み取るためには手間がかかりました。

手軽に”時差”がわかる時計なら国際線パイロットだけでなく、より多くの需要が見込めると、セカンドタイムゾーンを備える腕時計として開発され、登場したのが1955年の「GMTマスター」です。

GMTとは「Greenwich Mean Time」(グリニッジ標準時)の頭文字。

「サブマリーナ」に搭載していた回転ベゼルに24時間目盛りを記し、24時間で文字盤を一周するGMT針を追加搭載し、2つの時間帯を同時に表示できるGMT機能を実現させたのでした。

ロレックスは、すでに両方向巻き上げ式の高効率キャリバーを開発しており、回転ベゼルのノウハウも「サブマリーナ」で蓄積していたことから、24時間針を追加するだけで実現できる「GMTマスター」は、技術的なハードルは高くなかったと想像できます。

しかし、時差に着目するというコンセプト面で「GMTマスター」は革新的なモデルだったと言えそうです。

また、「GMTマスター」は当時、もっとも有名なアメリカの航空会社として世界中に路線網を広げていたパンナム空港(パンアメリカン航空)が1959年公式時計として採用するなど、いくつかの航空会社の公式時計として採用されました。

このような背景をもとに「GMTマスター」では、当時エリートの象徴だった国際線パイロットを広告塔に広告を展開していますが、このことがロレックスというブランドや「GMTマスター」に対する人々の憧れを醸成したことは想像に難くありません。

しかし、初代「GMTマスター」はプロ向けの業務用に近いモデルでプラスチックベゼルは破損しやすく、リューズガードもないものとして登場しており、ステンレスベゼルやリューズガードを導入し実用性が改善されるのは初代登場の4年後に誕生したRef.1675となります。

五十君商店について

1930年創業。年間修理実績10万本以上。 わたしたちは時計修理業界のリーディングカンパニーです。

弊社は時計修理一筋90年以上の不器用な会社ですが、これまで多数の有名百貨店や時計店とお取引をしており、ビックカメラさんやヨドバシカメラさんといった大手家電量販店の時計修理コーナーの運営も担っています。

手前味噌ではありますが、弊社の技術力は時計修理の業界内でも高い信頼を得ていると自負しております。

また、弊社、2月1日より開始いたしました新サービス『時計のライフプランナー』では、お客様のニーズにあわせた最適な修理方法をご提案いたします。

サービスの概要は
①お客様のご希望に沿った修理内容のご提案
②必要に応じオプションでのメンテナンスをご提案
③アフターサービスによるお客様の満足度の向上 となっております。

時計のライフプランナー』では、メンテナンスにかかる金額に関しても各項目明示し、ご提案させていただきます。

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参考文献

晋遊舎「ロレックス大全 the BEST」,晋遊舎,2022年6月
山田五郎「機械式時計大全」,講談社,2021年8月
マガジンハウス「BRUTUS(ブルータス)」,マガジンハウス

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